熊本市南区に根差して35年の歯医者「てらしま歯科医院」では、見た目にも機能面にもこだわった審美歯科治療を行っています。こちらでは、当院が詰め物や被せ物に使用している素材と、器具などによる金属アレルギーなどについてご紹介します。
「歯科金属アレルギー」とは、歯の詰め物や被せ物に使われた金属が原因で、全身にさまざまなアレルギー症状が出てしまうことをいいます。歯科金属アレルギーはアクセサリーなどによる金属アレルギーとは違って発症が遅いため、原因を特定しにくいという特徴があります。金属製アクセサリー(ネックレス、指輪、腕時計など)で肌がかぶれたり赤くなったりした経験がある方は歯科金属アレルギーにもなりやすいので注意しましょう。
歯科金属アレルギーの主な症状 | |
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肌のかゆみ・湿疹 | 紅斑(皮膚がまだらに赤く腫れる症状) |
口腔内の粘膜異常 | 舌の荒れ・味覚障害 |
保険診療では一般的に「銀歯」と呼ばれる金属を使用しますが、厳密には「金銀パラジウム合金」と「ニッケルクロム合金」がそれにあたります。そしてこれらの合金の中に含まれているニッケル、スズ、亜鉛といった物質が、アレルギー症状を招き得る直接的な原因となります。
それに対し、自費診療となる審美歯科治療ではゴールド(金合金)やチタンを使用することがあります。ゴールドは詰め物や被せ物に、チタンはインプラント体(人工歯根)や入れ歯の床部分に使用されることが多くありますが、どちらも金属アレルギーのリスクは銀歯よりも大きく低減されるため、人体にやさしい金属素材といえるでしょう。
アレルギーリスクが高い素材 | アレルギーリスクが低い素材 | ||
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金銀パラジウム合金 | ニッケルクロム合金 | ゴールド(金合金) | チタン |
メタルフリー素材は、文字通り技工物にメタル(金属)を使用しない素材のことです。最近では、歯科金属アレルギーのリスクを考慮し、末長く付き合っていかなければならない詰め物や被せ物の製作にメタルフリー素材をお求めの方が増えてきています。代表的なメタルフリー素材には、以下があります。
クラウン
写真 | ||||||
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名称 | オールセラミッククラウン | ゴールドクラウン | メタルセラミッククラウン | ハイブリッドクラウン | 保険内クラウン (奥歯) (前歯) |
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耐久性 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
審美性 | ★★★★★ | ★ | ★★★★ | ★★★ | ★ | ★★ |
適応性 | ★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★ |
詳細 | 金属を全く使用せず、全てセラミックによる被せ物です。 ・透明感があり、非常に天然歯に近い。 ・汚れ(プラーク)が付きにくく、ほとんど変色しない。 ・金属を使用しないので、金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギー等が起こる可能性が低い。 |
ゴールドを使用した被せ物です。 ・金属なので強度が強く、ほとんどの部位に使用できる。 ・最も歯になじみやすく、二次的な虫歯になりにくい。 |
金属で裏打ちして、表面をセラミックで覆います。 ・透明感があり、非常に天然歯に近い。 ・汚れ(プラーク)が付きにくく、ほとんど変色しない。 ・中身が金属なので割れにくく、ほとんどの部位に使用できる。 |
セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜた材料で作られた被せ物です。 ・色が歯に似ているので見て目が良い。硬過ぎないので、周囲の歯や噛み合う歯を痛める事がない。 ・小臼歯部位におすすめ。 |
保険にて決められた、限定素材で作られた被せ物です。 ・金属なので強度が強く、強い力がかかる部位にでも使用できる。 ・部位により金属が目立つ。 ・保険適用なので安価。 |
写真 | ||||
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名称 | セラミックインレー | ハイブリットインレー | ゴールドインレー | 保険内インレー |
耐久性 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
審美性 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★ |
適応性 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
詳細 | ・金属を使わない。 ・セラミックだけ。 ・自然な色合いと形を表現。 ・永年の使用にも変色せず、天然歯のような白い歯。 |
・見た目が良い。 ・金属を使用しないので、金属の溶け出しによる歯ぐきの変色、金属などが起こる可能性がない。 ・硬過ぎず、周囲の歯やかみ合う歯を傷めにくい。 |
・金属なので強度が強く、強い力のかかる部位にも使用できる。 ・最も歯になじみやすく、二次的な虫歯になりにくい。 |
・審美性に欠ける(銀色が目立つ) ・金属なので強度が強く、強い力のかかる部位にも使用できる。 ・保険適用の場合は安価。 |
以前の審美歯科治療では被せ物といえばメタルボンド、詰め物といえばハイブリッドセラミックが主流でしたが、金属のフレームにセラミックを焼き付けたメタルボンドには金属アレルギーのリスクがあり、ハイブリッドセラミックは経年によって変色しやすいというデメリットもありました。最近では技工技術の発達もあり、メタルフリーで審美性が高いジルコニア(人工ダイヤモンドと同じ成分でできた素材)やオールセラミック、高硬度ハイブリッドセラミックなどが主流となっています。
てらしま歯科医院の審美歯科では、メタルフリー素材であり、強度と仕上がりの美しさを兼ね備えているジルコニアを用いた被せ物をおすすめしています。
見た目も重要な前歯は…… | 噛む力がかかる奥歯は…… |
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ジルコニアのフレームにセラミックを焼き付け、透明感のある見た目と強度を両立。 | ジルコニアに色を付けたジルコニアのみのクラウンで、最大級の強度を実現。 |
昔のイメージがある方の中には「セラミックの歯は割れやすい」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、現在は強度も耐久性も高い詰め物・被せ物を作ることが可能です。当院では実物を見ながら素材を比較していただくこともできますので、ご相談ください。